2023/08/04

【幼児の感染症予防に貢献】 加工玄米を摂取している園児は、通常の白米を摂取している園児と比較して、 新型コロナウイルス感染症に罹患しにくい傾向を確認

公益財団法人医食同源生薬研究財団(東京都中央区、代表理事:米井嘉一)は、財団主導研究のひとつとして「幼稚園・保育園における給食で提供される米飯の種類がCOVID-19感染に与える影響の検討」と題する研究を行ってきましたが、この度、その研究成果をまとめた論文が、2023年6月30日発行の査読付きオープンアクセスジャーナル「Glycative Stress Research」10巻2号に掲載されましたので、皆様にお知らせ申し上げます。

本研究は、幼稚園や保育園の給食の米飯が、加工玄米の一つである亜糊粉層残存米(以下「SARFR」(sub-aleurone layer residual rinse-free rice の略))か、白米か、の違いによって、園児のCOVID-19罹患者の割合に違いがあるかを検討したものです。結論として、SARFRを提供している園では、COVID-19罹患者の割合が低い傾向がみられました。

本研究は、単純に給食の主食がSARFRか否かで検討しており、いわゆるプレリミナリーな検討です。今後本格的に感染症予防効果の検討やそのメカニズムの検討が行われることが期待されますが、それに向けた第一歩の研究であると位置付けられます。

本件の詳細につきましては、下記ニュースリリースおよび論文をご参照ください。

【ニュースリリース】
【幼児の感染症予防に貢献】加工玄米を摂取している園児は、通常の白米を摂取している園児と比較して、新型コロナウイルス感染症に罹患しにくい傾向を確認

【Glycative Stress Research】

〔Original article〕The influence of the type of rice served at school lunches on COVID-19 infection in kindergartens and nursery schools
Glycative Stress Research 10(2) 64-69, 2023.